新型コロナの影響で変化する患者数

病院

新型コロナウイルスによる社会情勢の悪化により、大学病院もあおりを受け、経営悪化しているケースが出てきています。結果的に学費を値上げする大学まであります。コロナウイルスの感染は患者数が増加し、医療施設は混雑するように推測する人も少なからずいると思います。なぜ「患者」が減るのか、増えているのではないのか。かき集めた情報ではありますが、ご紹介いたします。

なぜ経営悪化しているのか

コロナ対策の影響で外来患者数が減少している

日経メディカルOnline調べによると、医師3668人を対象に2020年3月13日~17日にかけて調査を実施した結果、1年前の同じ時期と比べて患者数が減っていると答えた医師は全体の約53%だったとのこと。特に小児科は78%近くが患者の減少を報告しています。
コロナウイルス感染拡大を考えれば、医療施設の需要は向上するように想像する方もいるでしょう。しかし、日常生活における予防意識の向上や、活動の制限により、病院利用の機会は減少しているのです。

感染症やケガによる病院利用が減少している

予防対策向上により、コロナウイルス以外の感染症にかかる人も減少しています。新型コロナウィルス対策で手洗いやうがいを徹底している方が増えており、それに加えて集団活動が制限されているため、インフルエンザなどの感染症にかかる可能性も低くなっているのです。小児科はもともと感染症患者の割合が多かったために、78%近い患者減少という大打撃を被っているのです。
例年、3月末まで流行するインフルエンザが、2月中旬には収束に向かったのがいい証拠でしょう。インフルエンザのみならず、通常のかぜや胃腸炎なども含めた感染症が減ったことが患者数の減少につながったとみて間違いないでしょう。
またスポーツや部活動の活動制限により、ケガをする原因が減少しており、結果的にケガで来院する患者数も大きく減少しています。

心理的要素も影響している可能性がある

いま病院に行くことは「新型コロナウイルス感染の可能性を高める行動」という心理的要員も考えられる。
風邪や軽いケガをした際、いままでは気軽に受診し、治療を受けていた人でも多いだろう。しかしいまの病院は、人との接触が多く、コロナ感染者のいそうな危険な場所と考える人も多くいるはず。市販の風邪薬や絆創膏で解決出来る範囲なら、薬局で買って解決するほうがリスクが低いという判断もあるだろう。

患者数が激増して苦しい科もある

呼吸器内科の一部には患者があふれている

呼吸器内科は9~50%程患者数が増えている。コロナウイルスが肺炎症状の出る病原体であるため、当然といえば当然であるが、約50%増えるというのは受け入れ態勢が整っていないと対応に苦しむ状態に陥る。

急激な増加理由は「近隣診療所の受け入れ停止」

コロナウイルス拡大を阻止するために、コロナウイルス感染患者が発生した診療所は「受け入れ停止」せざるを得ない状況になってしまう。
そうなると、他の原因で呼吸器障害が出た患者含め、別の診療所を頼るほか無くなってします。結果的に一部受け入れを行っている診療所の患者が殺到することになり、患者の偏在が発生してしまっている。
ニュースで報じられているような、「いま負担の大きい医療従事者」はこの分野の人たちだろう。感染拡大を抑え、社会情勢を改善することは重要だが、是非自身が身体を壊さないように気を付けてほしい。

今後の動向が気になる「心療内科」

75%以上が「いままでと患者数の変化がない」と回答しているのが、心療内科です。
個別診療で対応する医療機関が多く、2次感染可能性が低いため、受診に気後れすることも少ないのではないかと推測する。

患者が急激に増える可能性がある

しかし、社会情勢を考えると今後の患者数は大きく増える可能性がある。
日本経済がここから大きくダメージを受けていけば、職を失う人が増加するのは想像に難くない。そうなれば新規で受診する精神科の患者は増えてくると予想できる。また長期的に続く自粛生活により、感染恐怖症や不潔恐怖の悪化によって、手洗いや掃除をやめられなくなってしまい、生活が立ち行かなくなる患者も出てくるだろう。旅行やアクティビティを趣味にしている人も、ストレス発散の機会を失っており、今後心を患う可能性がある。

まとめ

経営悪化とひとくくりにしても、「患者数の減少による収益の低下」と「患者数の急増による混乱」、二つの側面がある。どちらにしても医療機関の運営は苦しい状態にあります。
こんな時だからこそ、新たに医療従事者を目指す方たちは高い志の元に医学部受験に挑戦していただきたい。
今回の新型コロナウイルスのように新たな感染症はもちろんのこと、いまだ治療法の見つからない病は多く存在します。医療従事者になればこういった壁にぶつかることもあると思いますが、そのなかでも医学部受験に挑戦する皆さんを四谷メディカルは応援いたします。

医学部合格を目指す方は、是非四谷メディカルへご連絡ください。

関連する記事