日本大学医学部医学科の受験情報(入試傾向、対策ポイントなど)

日本大学医学部医学科の項目別受験情報


2020 年度 募集要項


 

 

募集人員 出願期間(必着) 試験日 1次 2次

一般A方式

97名 21’1/5~21’1/ 31 21’2/8 21’2/16

 

志願者数(人)


 

2019 3979
2018 4509
2017 4287

医師国家試験合格率


 

2019 84.6%
2018 92.7%
2017 89.9%

2020 年度 医師国家試験合格率(新卒)


 

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
135 114 113 99.1%

現役浪人比率


 

2020 年度 医師国家試験合格率(新卒)


 

※原則⼊学者による⽐率 (現浪⽐に関して合格者データ換算は 2019昭和、2018⽇⼤ 2017⽇⼤)
(男⼥⽐に関して合格者データ換算は⽇⼤)

●選抜者基準

医学部では、医学・医療の分野で社会に貢献したいという意識、またそれを実現しようとする強い意志を持って目標に向かって意欲的に学修を進めていくことのできる学生を求めています。
一次試験では学科試験(理科・数学・外国語)によって、6年間の学修に必要な知識・技能、判断力、思考力を評価されます。
二次試験では小論文と面接により、思考力、判断力、表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を評価されます。

 

日本大学医学部医学科の傾向と分析


 

英語

ここ数年の傾向は75分で大問4問である。長文は比較的読みやすいが,中には読みにくく抽象的に書かれているものもある。

設問は各段落ごとにあり、それほど難しくはないが、落ち着いて考えないと間違える場合があるので、注意を要する。対策としては500語程度で書かれている英文を沢山読み、精読・速読の練習をすることである。
文法問題はないが、文法の知識が足りないと選択問題で間違える可能性があるので、文法の理解をおろそかにしてはならない。当然語彙力も必要である。

数学

出題傾向

近年、第1 問と第2 問の小問集合、第3 問のマーク式大問、第4 問、第5 問の記述式大問という構成で固定されている。
小問集合は、教科書の章末問題レベルの問題が全分野から網羅的に出題されている。ここ2 年程は計算量も減り、非常に易しくなっている。
第3 問はマーク式の大問で、少し手間のかかる問題が出題されることが多い。第4 問、第5 問は記述式の大問で、証明問題も出題されたこともある。第3~5 問はベクトル・微積分・いろいろな曲線の分野から出題されることが多い。また、かなりの計算量が要求されることもあるが、解答まではほとんど一本道で、試験時間は75 分もあるので足りなくなることはないだろう。

対策

小問集合で失点してはならないので、まず数研出版の『4STEP』や『サクシード』のような教科書傍用問題集に掲載されている全分野の基本・標準問題が瞬時に解けるように練習しよう。基礎が身についていないうちに応用に手を出すのはまさに砂上に楼閣を建てるようなものであり、厳に慎むべき行為である。
大問ではベクトル・微積分の分野から出題されることが多い。計算量が多いので、計算量を減らすような工夫を身につけよう。例えば、正射影ベクトル、ベータ関数、ウォリス積分、楕円の変換などを身につけておくとかなり楽になる。付け焼刃では何の意味もないどころか有害ですらあるので、必ず定着するまで練習すること。
20 年は分量も少なく、易しかった。21 年は難化が予想されるので十分な対策を練っておこう。

物理

出題傾向

現行課程になってからは、物理の5 分野のうち、1 分野から大問1 問の計5 題という傾向が続いていた。しかし18年以降、原子の分野が出題されなくなり、大問4 題の構成となっている(出題範囲には入っている)。近年は難しい問題の割合も増え、20 年には典型問題は1 問だけになった。豊富な経験、柔軟な対応力、短時間で文章を読み取る能力が要求される厳しい試験である。
力学については、様々な運動から幅広く出題されている。立式すべき事柄が多く、付け焼刃では歯が立たないと感じるかもしれない。十分な経験を積んで試験に臨みたい。
熱と波は数学的な知識・発想を要求されることがあり、その対策が必要になる。普段から符号をおざなりに考えている受験生は今すぐ考え直し、丁寧に扱う練習を積んでもらいたい。
電磁気については、以前は標準的であったものの、20 年は直接回路に関する発展的な問題になった。基本事項の組み合わせとはいえ、短時間で正確に答を出すのは難しいだろう。今後もこの傾向が続く可能性があるので、注意を要する。
各大問は3~5 問程度の小問に分かれており、概ねだんだん難しくなっていく構成である。本番での思考が要求されるため、問題数の割に時間的(理科2 科目で120 分) には少し厳しい。

対策

17 年までは少し難しいとはいえ、『名問の森』など標準的な問題集で十分カバーできる内容であった。しかし問題数が少なくなった18 年以降、難しい問題の割合が増加した。小問の数は各大問につき3~5 問だけなので、部分点はほとんど狙えない。このような試験では基本問題での失点が致命傷になりうる。難しい問題に挑む前に、逸る気持ちを我慢して今一度基本問題、標準問題を完璧にしよう。具体的には、『物理のエッセンス』『名問の森』程度の問題集を反復して練習しよう。このあたりの問題集が満足に解けるようになる前に、難しい問題に手を出してはならない。
これらの問題集が呼吸するかの如く解けるようになったのならば、本学の過去問だけでなく、大阪大、東工大などの国立大学の新鮮な問題で、未知の問題に対してチャレンジする精神を涵養しよう。

 

化学

出題傾向

有機化学の構造決定および天然物、および電離平衡に偏った出題である。実験結果が表やグラフの形で示されていて、必要な数値を読み取って解答する問題も頻出である。18 年からは問題数が減り、難度も高くなった。他大学で出題されるなら付いているであろう誘導や説明が排されていることも多い。さらに、余計な数値や文章がついていることもかなりあり、限られた時間内に情報を取捨選択する力が試されている。
本学の電離平衡の問題は、問題集にはまず掲載されないような応用的かつ長大な内容である。親切な文章が付随しているため、文章に沿って式変形だけで解決してしまうことも多い。
近年の有機化学の構造決定は炭素の数が示されないこともあり、やや解きにくい。後半の設問がヒントになっていることもある(20 年の第4 問「高分子の原料となる直鎖状のジカルボン酸」、18 年の第5 問「脂肪酸の名称」等) ので、注意力が試されているともいえる。
2 科目で120 分という時間制限の中で激しい数値計算もあり、時間的な余裕はほとんどない。

対策

17 年までは多くが標準的な問題であり、解きやすかった。ただし、計算量的にはかなり厳しい試験であった。しかし18 年からは質的に厳しい問題が増え、典型問題の暗記では対応できないようになってきた。海洋への二酸化炭素の溶解を扱った20 年の第2 問、電荷保存則から電離平衡を扱った19 年の第5 問、浮力を考慮しないと解けない18年の第1 問などが印象的である。
このような問題に対処するには、まず標準的な問題集(たとえば数研出版の『重要問題集』) を一通りこなすこと。
その際、有名な事項(オゾン分解やハースの投影式など) については説明文がなくても解けるようにしておくこと。この反復練習を疎かにしてはならない。そのうえで本学の過去問にあたり、どのような力が問われているのか知っておくとよいだろう。もし練習が不十分と感じたら、東京医歯大の過去問にあたっておくとよい。
本番では、第1 問の問2 くらいから解きづらい問題が出題されることもある。落ち着いて解ける問題を探そう。

小論文

〇2019年度

福岡伸一「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を読み、筆者の考えを説明したうえで
自分の考えを述べる(一般A方式)
字数 741~800字 60分

〇2018年度

デール・カーネギー「道は開ける」の文中下線部の「考える」について筆者の考え説明したうえで

自分の考えを述べる(一般A方式)

字数 741~800字 60分

〇2017年度

内田樹「日本辺境論」について筆者の考えを述べ、自分の考えも述べる。(一般A方式)
字数 741~800字 60分

傾向:医学部受験の場合、小論文出題については医療系に結び付いた題材であることが普通だが、日本大学の場合例年、医療とは関係のない題材で出題されており、昨今医学部志望者に足りないとされている精度の高い読解力が試され要求されていることが伺える。出題文章が難解に感じ、アワ食って自身の小論も何を書いているのか支離滅裂にならないよう注意。医学部の小論文は、禁忌ワード使用したり余程の支離滅裂でないかぎり、論旨が一貫していればOKの緩い部分もあるので、小論文がどうしても苦手な受験生でも焦らず腐らず臨むことが肝要。筆者の考えと自分の考えをそれぞれ書く内容であるが、筆者の考えに文字数を使いすぎず、全体のバランスも考えて書くことを心掛ける。

面接

スタイル 個人面接
面接官 3人
所要時間 15分

面接官が3人いる形式の場合、基本は圧迫面接役がいると想定しておき、面接は面接する方もされる方も「演技の場」であると割り切っていけば、万が一、圧迫面接に陥っても、何ら怖れることもなければ動揺することもなくなる。日大の場合は圧迫面接になったと聞いたケースは割と少ないが、答えにくい質問を問われることは多い。また、日大面接に限ったことではなく、受験生の初見第一印象が生意気そう、気難しそう、プライド高そう、了見狭そう、と感じられた場合は意図的に(入学後に扱いにくい学生にならないかどうか)あえて弄られる可能性もあるので、予め自分は他人からの第一印象はどのような人物に見られやすいか、客観的な研究判断をしておくと備えあれば憂いなしである。面接は一問一答というより、一つの質問内容に対して連動で様々な角度から掘り下げられる場合が多く、質問返答内容を暗記しているだけでは対応できず、その場で考えさせ答えさせようとするので、ある程度臨機応変に対応できるよう掘り下げた練習をしておくとよい。本学志望理由にて説得性ある理由を用意することは必須。

質問内容

  • 志望理由(医師・大学)
  • 自分の長所・短所
  • 本学の志望順位
  • どのような医師になりたいか
  • 本学の創立者
  • 座右の銘
  • 気になる医療ニュース
  • チーム医療について
  • 尊敬する先生
  • 最近読んだ本
  • 女性医師としてどう働くか
  • 得意科目、苦手科目
  • 体力には自信があるか
  • 趣味について
  • 医師の過重労働について
  • 出身地について
  • ストレス解消法
  • 本学の諸問題(アメフト、医学部)についてどう思うか
  • 高校時代の友人関係
  • 患者に寄り添った医療とはなにか

 

解答速報はこちら

 四谷メディカル独自の解説動画!


 

2020年の数学は学校によっては習っていな可能性がありあまりなじみのない問題も出題されました。
例として中国剰余定理、別名孫氏の定理とも呼ばれる整数の剰余に関する定理を用いた問題である。
苦手な人は理解しにくい定理で、数学A集合と論理からの出題が多く
難易度は標準だが、解答に少し時間をかけてしまう受験生も多かった。
苦手な人はすごく苦手な問題なので解き方をコツ知りたい方はこちらの動画を御覧下さい。

 

関連する記事