「なぜ医師なのかなぜ看護師でないのか」に答えられますか?

【模範回答例】

「なぜ医師なのか?なぜ看護師ではないのか?」

私が医師を志望する理由は、患者さんの命に対して最終的な責任を担う立場で、科学的判断とリーダーシップを通じて医療の質と意思決定に貢献したいからです。

中学生の頃に祖父が脳出血で倒れ、救急搬送された経験があります。集中治療室で懸命に処置する医師の姿、そばで寄り添う看護師の方々を目にし、「医療とは、人の命に本気で向き合うことなのだ」と感じました。その中で、チームの中核として診断・治療方針を決め、患者の命の分岐点に直接関わる役割を担っていたのが医師であると気づきました。

もちろん、看護師は医療現場に不可欠な存在です。患者さんのケアや精神的支援、チーム医療の潤滑油としての役割は、どんな医師も代わることができません。実際、看護師という職業に敬意を抱き、自分でも調べたことがあります。しかしその中で私は、「患者さんの病態を科学的に分析し、どの治療が最善かを判断する責任を持つ」ことに、自分自身の使命感をより強く感じました。

私は高校時代に生物と化学を学ぶ中で、「病気のメカニズムを根本から理解し、最先端の治療法で命を救いたい」という想いを抱くようになりました。知識を用いて診断の糸口を見つけ、的確な判断で治療方針を導く――その役割に、科学への探究心と人の役に立ちたいという気持ちの両方が満たされると感じています。

また、将来的にはただ病気を治すだけでなく、「なぜこの人は病気になったのか?どうすれば再発を防げるのか?」という生活背景や社会的要因にまで目を向けられる医師を目指したいと思っています。そのためにも、医学的知識を土台にチームを牽引し、最終的な意思決定を担う医師という立場で患者に関わることが、自分の使命だと確信しています。

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