北里大学医学部の受験情報(入試傾向、対策ポイントなど)

北里大学医学部入試の傾向と対策

患者さんの立場に立って考えることができる思いやりと生命に対する畏敬の念をもって医療にあたることができる「人間性豊かで優れた医師の養成(学部基本理念の一つ)」を目的とする。

●選抜者基準

患者・家族の立場に立って考えることができる思いやりと命に対する畏敬の念をもって医療にあたることができる「人間性豊かで優れた医師の養成(学部基本理念の一つ)」を目的とすることから、入学者の受け入れにおいては、学力試験の結果を尊重することはもとより、将来医師となるべき資質、能力をも含め、総合的な判定による入学者の選抜を基本方針としています。

●2017年入試の概要

2017 2018
指定校推薦 一般入試 指定校推薦 一般入試
募集人員  約35名  約84名  約35名  約84名
志願者数 60名 2,690名 63名 2,644名
受験者数 63名 2,345名 60名 2,304名
一次試験 英語(150点/70分)、数学(150点/80分)、理科2科目(200点/100分)
二次試験 小論文(90分)、面接(15~20分)

●入試の傾向

英語 大問6題は昨年通り。長文中の語数が増えたことで更に時間的余裕がなくなった。すべて客観形式。昨年復活した文法語法問題は今年度も出題され難易度も高いままである。長文も医療系ではなく昨年度同様科学系長文が出題された。しかし医療系長文が再び出題される可能性は高い。その他に昨年度と同様、語数の少ない文中空所補充が2題、会話文1題、語句整序1題が出題されている。過去には同意語選択問題、誤り指摘などが大問で出題されていたため注意しておく。
数学 2018年度は数Ⅲ中心の出題に戻った。[1]の小問集合は、基本的な問題が中心なので確実に得点したい。ただし、うまく処理しないと時間がかかってしまう面倒な問題が出題されることが多い。[2]以降の大問は、定型的な問題というわけではない。見慣れない難易度の高いものも過去に出題されている。大問は数Ⅲの微積分(特に微分の応用)と2次曲線がこれからも出題されるだろう。
物理 大問3題構成。大問1は小問集合、大問2、3は例年力学と電磁気からの出題となっている。問題は基本~標準レベルであったが、今年度は解法に気付きにくく計算量の多い設問も含まれていた。試験時間に比べ問題数が多いため、時間的な余裕はないので、典型的な解法を正確に身に付けて、解ける問題を確実に解きたい。また、各設問に対する選択肢の数が多いので、次元的にありえない選択肢を排除して素早く絞り込むトレーニングを積んでおきたい。交流回路への対策もしておきたい。※原子分野は範囲外
化学 大問5題。第1問は多岐にわたる分野からの小問集合である。第2~5問は、各分野から出題されており、標準レベルの典型問題である。試験時間2科目100分を考えると、問題数が多く、計算問題をすばやく解くことがカギとなる。正誤問題、グラフ選択の問題、実験問題も頻出である。2014年度以降、大問での有機化学は脂肪族がメインであったが、2018年度は小問集合で脂肪族が扱われた。大問では、昨年度の本分析会で予想された高分子の出題(ペプチド)があった。
生物 2018年度も例年通り大問3題構成。標準的な問題が多いものの、選択肢の数が指定されない、選択肢が多い、といった問題が多く、50分間で正確に解いていくためにはかなり細かい知識が必要となる。グラフ選択の問題も頻出する。また、ほぼ毎年代謝、遺伝子、神経・筋肉に関する典型的な計算問題が含まれ、2017年度も代謝の計算が出題されている。
<頻出分野>動物の反応、タンパク質と生物体の機能、遺伝情報

受験生からのワンポイント情報

●入試問題傾向

数学 数学苦手だと苦しい気がする。小問は確実に取っておきたい。

英語 難しいというより時間が足りなくて厳しい。幅広く出題されるから苦手分野を無くすべき。(医学部にはなるべく英語が得意科目であることが医学部合格には必須な気がします)文法は文法語法1000、解釈をしっかり細かくやった上で難易度を高めつつ、かつ速読の訓練をする。最後に少なくとも過去5年分くらいはやっておいたほうが吉。

化学 比較的簡単です。 予備校の授業をマジメに受ければよい。2次でおさえること

生物 難しい。試験が終わった瞬間「落ちた」と思いショックを受けた。セミナーは必須。過去問やる。

●お薦め参考書

大学への数学1対1対応 (東京出版)
全解説頻出英文法・語法問題1000(桐原書店)
セミナー化学 (第一学習社)
過去問

●面接の雰囲気

同じことを聞く。なごやかではなかった。
圧迫ではない。話そうとすることをよく聞いてくれる。
時間は長い。

大学別入試対策の達人 河村浩行師匠による必勝対策!

北里大学医学部の過去問を、今年も含めて20年ほど遡ってみましたが、バーンサイドの定理を使う問題は見当たりませんでした。ただ、場合の数の問題は多いので、今後バーンサイドを使うと有利になる問題も出題されるかもしれません。今までの傾向から述べます。


●数学

数学Iの「データの分析」と、数学Bの「確率分布と統計的な推測」を除いた全範囲が出題範囲となっている。
場合の数や確率の問題に数列を絡めたものがほぼ毎年のように出題される。今年は二項定理だったが、漸化式を用いて解析することも多い。月刊誌「大学への数学」の11月号などで練習を積んでおくとよい。
また、中間値の定理を用いて、条件を満たす実数が存在することを示すような問題も頻出であるので、過去問で練習しておくとよいだろう。
手薄になりがちな式と曲線に関する問題もほぼ毎年のように出題されている。ヤマをはったりせず、高校数学の全範囲をきちんと仕上げるのが合格への近道である。
今年は一般項が nr^n (0<r<1) である数列が0に収束することの証明も出題されている。普段から基本事項の証明を厭わずに勉強するべきである。

●物理

物理の「原子」を除いた全範囲が出題範囲となっている。
本学に限らずであるが、単振動と電磁誘導に関する問題が毎年のように出題されるので、毛嫌いせずにできるようにしておく。
両方とも微分方程式を解くことになるが、うまい解き方を知っていれば計算量を減らすことができることもある。時間のあるうちにしっかりと学んでおきたい。
計算が煩雑になることがあるので、立式して終わりではなく、最後まで解き切るような練習をしておくとよい。
「良問の風」や「重要問題集」などの標準的な問題集を反復して練習し、すばやく正確に立式できるような訓練を積むことが大切である。
幅広い内容から出題されるので、苦手分野を作らないようにしたい。

●化学

全範囲が出題範囲である。
理論化学からは計算問題が非常に多く出題されるが、その中でも、滴定、気体、平衡に関する問題が多い。
計算問題については対策がしやすいので、「鎌田の理論化学の講義」などで繰り返し練習しておけば大きな得点源となるだろう。時間は割合厳しいので、なるべく式一本で済ませられるように練習することを忘れないでほしい。
医学部にしては無機化学からの出題も目立ち、やや細かい知識が問われることもある。図説や「化学の新研究」などで発展的な学習をしておくと有利になるだろうが、あまり時間を割きすぎないようにすべきである。
有機化学は知識問題が多めである。生体高分子や合成高分子は手薄になりがちだが、最後までぬかりなく勉強しておくこと。当然のことであるが、構造決定や生体高分子の計算問題も出題されるので、こちらも考え方を理解して疎かにしないようにしたい。

関連する記事