これから始める大学受験の準備【第6弾:学習計画を立てる】

これから始める大学受験の準備

多くの受験生が「学習計画」をあまり意識せずに学習を進めています。しかし、計画のない受験勉強の勝率は低いです。出題範囲、志望校のレベル、いまの実力、こういった情報を元に学習計画を立て、勝つべくして勝つ。大学受験は戦略が重要です。

学習計画の重要性

学習計画を立てることは大きく2つの意味があります。

必要な勉強をしっかり網羅出来る

何の計画もなく勉強していたら、どうしても苦手分野を避けてしまいませんか?したい勉強や出来る科目をしてしまう人が多いのではないでしょうか。それでは何時まで経っても合格には辿り着けないでしょう。
全体像を把握する作業をしなければ、試験日までに何を勉強しておかなければいけないのかも分かりません。入試は「ここは勉強していなかったから出来ない」なんてことを許してくれません。やるべきことを明確にして全て勉強するためのスケジュールはとても重要です。

間に合わない、という最悪の事態を避けられる

計画を立てないで進めてしまうと、2~3月の入試までに勉強を進めればいいように感じるかもしれませんが、共通テストが受験要件にある場合、12月頭から共通テスト対策をしていないと点が取れません。12月頭から共通テストの対策をしていたとして、1月後半までは入試の準備に割く時間が減ってしまいます。つまり、11月末までに入試の準備はある程度完了していないといけないのです。
志望校に合わせて、年間での学習計画がないと「間に合わない」という事態が起こりかねません。逆に年間で計画を立てていれば、年末焦りませんし、進捗が悪くても9~10月で修正することが出来るので、最悪の事態を避けることが出来ます。

計画を立てる前に

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学習計画を立てる前に、「計画を立てるのに必要な情報」を用意しておきましょう。

受験科目を再確認する

これが「やるべきこと」の大枠になります。志望校でリストアップした全ての大学の受験科目を確認しましょう。入試本番で必要な科目はもちろんのこと、共通テストで必要な科目があればそれも確認しましょう。

例えば、私立大学・文系であれば、一般的には英語・国語・社会が入試の科目になることが多いです。共通テストの結果がいらない場合がほとんどなので、数学・理科は必要ありません。
逆に国公立になると共通テストの結果が必要になることがほとんどなので、全教科満遍なく勉強する必要が出てきます。入試で必要な科目はさらに力を入れる必要が出てきます。

過去問や模試の結果から得意不得意を確認する

「現状のレベル」を確認しましょう。全ての科目を同じ比重で勉強しても得意不得意は改善しません。苦手科目で点が取れない分、得意科目で点を稼ぐという戦略もありますが、得意科目で補填できる点にも限界があります。伸びしろがある苦手科目をしっかり伸ばしたほうが効率がいいので、目を背けずにしっかり得意不得意を確認しましょう。

過去問からどんな対策が必要か考える

過去問から必要な科目だけではなく、どんな出題傾向かしっかり確認しましょう。
記述式なのかマーク式なのか、など回答の仕方がそもそも違う場合があります。志望校入試が記述式なのに、マーク式の参考書で一生懸命勉強しても効果は出ませんし、模試も河合マークではなく、駿台などの記述式模試を受ける必要があります。

同じ記述でも、問題傾向に癖があることが多いです。傾向に合わせてやるべきことが変わります。東大と東工大の数学を例に説明します。
東大の数学問題は計算量がそこまで多くないです。しかし、答えを導く手順が分かりづらく、発想を問うような問題が多いです。このような問題の対策は「全部解かなくてもいいから沢山の問題の解き方を考えて解答を見ること」です。

東工大の数学は解答方針は分かりやすいものの、尋常じゃない計算量を要求する問題が多いです。このような問題の対策は「とにかく沢山計算して正しい解答を導く練習をすること」です。
同じ数学の勉強でも、使う時間や取り組み方が全く違います。そのため、志望校の問題傾向を把握して、適切な対策をする必要があります。

計画の立て方のポイント

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現実的な学習計画にする

学習計画を立てるとき、誰もがやる気に満ちています。決して悪いことではありませんが、その情熱で無理な計画を立てないよう、冷静に考えましょう。
1日に何問問題が解けるのか、いくつ単語を覚えられるのか、自分の身の丈を考えて計画しましょう。
復習に余裕を持って取り組めるように現実的な計画を目指しましょう。

時間ではなく、内容や質、量で計画を立てる

現役の受験生は教師から「1日〇〇時間勉強しろ」みたいなこと言われる方いるのではないでしょうか。合格する受験生の平均自主学習時間が統計で出ており、それを基準に「〇〇時間勉強するのが当たり前」みたいな基準が生まれています。
しかし、あまりいいやり方とは言えません。1日〇〇時間勉強したら合格出来る保証がないからです。理解度が未達であれば、何時間かけても結局合格に至りません。

内容や量から時間に落とし込む計画の立て方がおすすめです。
夏の間にこの参考書を2周する、そのためには8月中に1周する、そのためには1日〇〇問解かなければいけない、そのためには1日〇〇時間必要。というように、やるべきことを決めて、それを元に学習時間を決めていきましょう。

復習やテストを組み入れる

1日計画通りに進めても、疑問や不明点が残ってしまうことは多々あります。そのような時に復習や確認に使える時間を事前に確保しましょう。
週単位や日単位で、この期間は総復習、とするのもいいかもしれません。

課題を洗い出す意味で、テストを組み入れるのも重要です。過去問や模試、学校のテストでも問題ありません。テストを定期的に予定に組み込み、そこまでに勉強した内容がしっかり発揮できているか確認しましょう。

テスト後には必ず復習の時間を確保しましょう。

休みを必ず確保する

がむしゃらに、ひたすら勉強することも受験生にとっては大切なことですが、必ず休みを入れましょう。日単位であれば食事や睡眠、週・月単位であれば休日や半日休暇を必ず用意しましょう。
休み過ぎはもちろん問題ですが、休まないことも同様に問題です。メリハリなく勉強してしまうと定着率が下がり、効率が落ちます。最初の頃は調整が難しいですが、意識的に休むようにしながら、自分が勉強に集中出来る生活リズムを作りましょう。

修正しやすいようにする

どんなに理想的な計画を立ててもずれが生じます。必ず修正出来るように計画を立てましょう。計画が破綻し、放棄してしまうのが一番恐れることです。
「10問必ず解く!」というキッチリした予定ではなく、「だいたい10問くらい解く」という余裕のある予定で、躓いた問題があればノルマを落としてでもしっかり理解するようにしましょう。もちろん、遅れた分は余裕がある日に補填するようにしましょう。
柔軟に修正や調整が可能であることが重要です。

まとめ

計画を立てても思い通りに行かないかもしれませんが、修正をしながら進めていけば、必ず志望校が近づいてきます。少なくとも、計画を立てる過程で集めた情報や時間的なイメージは他の受験生に差をつけるものです。
また、話は飛躍しますが、社会人になってからこの計画能力が大きな財産になります。
立てた計画を完遂出来るよう、自分に厳しく受験勉強に取り組みましょう。

医学部受験を考えている方は、四谷メディカルが学習計画をお手伝い出来ますのでお気軽にご相談ください。四谷メディカルでは、担任講師が中心となって生徒一人一人に合わせた学習スケジュールを立て、常にフォローしていきます。
学習計画をご用意しますが、他人の作成した学習計画自分で自覚して学んでいくか、単に受け身でノルマをこなすだけになるかで結果に差がつきます。他人が作成した学習計画だとしても、計画の意図を理解し、受験までの流れを意識して日々の学習に取り組んでください。

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