医学部受験は面接が重要!その理由と面接質問例

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医学部入試で年々高まる面接試験の重要性

医学部入試において、面接試験の重要性は年々高まっています。
医学部受験は二次試験のハードルが高く、必至の受験勉強が必要となります。多くの医学部受験生が一般大学受験生より多くの時間を割いて受験勉強をしています。「医学部予備校」という医学部受験専門の予備校が存在するのは、その受験ハードルが高いことが起因しています。
しかし、どんなに勉強したとしても、面接試験だけで結果がひっくりかえることが多くなってきています。

人の命を預かる仕事に繋がるからこそ、面接が重要視されている

医学部の先にある、「医療従事者」は命に係わる仕事。責任や期待が大きい職業へ進む大学だからこそ、大学側はそれに足る人材を欲しがっています。そのために「我が校では学科の結果より、面接の結果を重視する」と言っている大学受験担当者もいるほどに、面接は重要なのです。特に国公立大学に面接重視の傾向が強く見られます。国立大医学部の中には、学科試験:面接試験=3:1という配点がされている大学が存在します。
新型コロナウイルスへの対応など、医療従事者への期待や責任が高まる昨今、人格や適正が重視されていきます。それに応じて面接の重要性が高まっていくと予測できます。

一般的な医学部面接試験のスタイル

面接は受験生1人に対し3~4人の面接官がついて、30分程度の質疑応答を行います。
現役生は高校の制服を、浪人生や制服がない高校の生徒はスーツを着用し、男女とも清潔感のある服装や髪型を心がけましょう。加えて、面接室に入ってからの挨拶の仕方、イスに座るタイミング、退室のしかたなど、最低限のマナーも覚えておきましょう。

具体的な質問例

医学部志望理由・本学志望理由

医師になる人としての適正を確認する、最も優先される質問です。医師になる熱意、そして医学に対する興味があるかを問うために、必ず聞かれます。
医師を目指した理由と、その大学の医学部を目指した理由、この二つを聞かれることが多いです。能動的かつ嘘のない返答が好ましいです。自分の経験を元にした具体的な理由や、将来医師になってから何をしたいかという主体的な内容を伝えられるように整理して、自分自身に落とし込んでおきましょう。「親が医師だから」というような受動的な理由は面接官の心証が良くないでしょう。
その大学を志望する理由については、大学案内、募集要項を読み込んでおくことはもちろん、可能であれば大学のオープンキャンパスに参加しておくと良いでしょう。
大学案内だけでは分からない大学の良さを挙げられると、面接官にも熱意が伝わります。

自分や家族がかかった病気や事故の経験を話すのも、面接官からするとありがちな理由に思えるでしょうし、なぜ医師を目指したのかという理由にはなりません。
これらを理由として使う際は、その経験から更に医学への興味へと繋がるエピソードがあると、なお良いです。
例えば、同じような病気や事故で苦しむ人を助けるために医療に関するボランティアをしたという経験や、その病気の原因を深く調べて治療法を発見したいと思ったことなど、エピソードを深められると良いでしょう。
また、本学志望理由については、大学案内、募集要項を読み込んでおくことはもちろん、可能であれば大学のオープンキャンパスに参加しておくと良いでしょう。
大学案内だけでは分からない大学の良さを挙げられると、面接官にも熱意が伝わります。

理想の医師像

上記の「医学部志望理由」とも関連しますが、受験生の将来性を評価されます。
研究医になりたいのか臨床医になりたいのか、どの診療科に興味があるのかを答えましょう。そしてそのために医学部で何を学びたいのかを、志望する大学の特色やカリキュラムと関連付けて答えられると好印象でしょう。
そのためにも受験大学について詳しく調査しておきましょう。

医療に関する話題・最近のニュースについて

医療に関するニュースに関心を持っているか、そして、それに対する受験生の考えを知るために質問されることがあります。
小論文が課される大学では、小論文のテーマにされることもあるので、医療に興味があるのであれば日頃からアンテナを張っておくことが大事です。
昨今でいえば新型コロナウイルスの話題でしょうか。しかし、話題になっていない他の医療情報も積極的に収集しておきましょう。特に医療のあり方、医師としての倫理観、先端的な医療技術に対する知識や意見を持っておきましょう。

中高校時代の経験

部活動や生徒会の活動、ボランティア活動などでの自分の立場や経験を聞かれることが多いです。
社会性やコミュニケーション能力、そして問題解決能力があるかを見られます。どの職業にも共通することではありますが、医師は患者という問題を抱えいる人を相手にする職業であるため、こういった能力があると思わせないと評価が低くなります。
チーム内でトラブルが発生したときに自分がどういう立ち回りをしたかについても聞かれることがあります。チームの一員として役割を果たせたか、リーダーシップを発揮できたかを示せると良いでしょう。

自分の長所と短所

長所は医師としての資質に結び付けられる内容だと良いでしょう。短所は医師としての資質や人間性、倫理観を疑われるような内容は避けましょう。
短所ではあるが、長所とも言い換えられる短所を選ぶのも手です。例えば心配性は短所ですが、物事に慎重に取り組めめるのは医師として長所とも言えるでしょう。
また、短所を克服するために努力していることも併せて答えられると印象が良いです。

最近読んだ本

受験生の知的好奇心、関心を知るために聞かれる質問です。医学に関する本である必要はありません。
勉強に注力する受験期にはあまり本を読む時間は取れないかもしれませんが、何か1冊、本の内容とそれに対する感想や意見を言えるよう準備しておくと良いでしょう。
面接試験の待ち時間は長い場合もあるので、その間に読んでおくのも良いでしょう。

併願校について

特に地方の国公立大学の面接試験では、卒業後もその地域に残る意思があるかを問われます。
私立医学部では、併願している国公立大学との志望順位を聞かれることが多いです。
無理に隠す必要はありませんが、本学と併願校のどちらも合格した場合、どちらに進学するか、といった質問には答えられるように準備しておきましょう。
また、医学部以外の学部を併願している受験生も注意が必要です。
本当に医学に興味があるのかを大学としては心配するでしょう。

浪人、再受験の理由

医学部入試においては、年齢による差別や、多浪生への差別が問題となったこともあります。
仮に不正がなかったとしても、高校卒業からブランクがあるのであれば、医学部の面接試験では必ず聞かれるポイントです。
浪人生の場合は、浪人してしまった理由と自分の弱点を自己分析した上で、その弱点をどう克服したかに繋げられると良いでしょう。
再受験生の場合は、前の大学を辞める理由と医学部を目指すきっかけを聞かれるます。
医師を目指す理由を明確に答えられないと面接官の印象も悪くなってしまいます。

面接で失敗しないためには

正直に答える・嘘をつかない・ごまかさない

質問されたことを全て理解していること、知っていることは難しいでしょう。もし知らないことを質問されたら、ごまかしたり嘘をついたりせず、「申し訳ありません。勉強不足のため存じ上げません」と正直に応えるようにしましょう。適当に返答すれば、面接官はすぐに気づきます。取り繕うより正直に応える方がよっぽど好印象です。

結論ファーストを心がける

経験談やなりたい医師像など、話が長くなりそうな質問に回答するときは、最初に結論を話しましょう。その経緯や理由については必要なことだけを簡潔に付け加えるようにしましょう。
例えば、「はい、私は○○な医師になりたいと思っています。小学生の時にお世話になった先生が・・・」というように、結論が最初に来ると相手に話の内容が伝わりやすくなります。

自分の姿を客観的に見ておく

模擬面接の様子をビデオで撮影し、再生して見てみると、自分では気づかなかったヘンな癖や、姿勢の悪さ、おかしなしゃべり方などが一目瞭然です。ビデオを参考に、聞き取りやすい声の出し方や、好感が持たれる立ち居振る舞いなどを練習しておくと良いでしょう。
対策をしてくれる医学部予備校にいるならば、担当の講師からフィードバックを貰いましょう。

まとめ

医学部受験における面接の重要性、その理由と面接質問例、そして失敗しないためのコツを紹介致しました。
医学部受験は勉強のハードルも高いですが、本当に合格を目指すためには面接の対策が必ず必要になります。

しかし、自力では対策が難しいことは間違いないです。
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