第一弾で「大学に求めるもの」を考えていただけたでしょうか。求めるものが明確になっていたら、次は具体的に「条件を満たす大学はどこか」という検討が必要になります。
しかし、条件を満たすかどうかを考えるのは大変な作業です。
条件の優先度を決める
大学に求めるものを決めたからといって、その条件を100%満たす大学は無いかもしれません。そのため、できるだけ多くの大学をピックアップして、条件とのマッチング度でフィルタリングしていく必要があります。
譲れない条件から順番にフィルターをかけていかないと理想の大学を見つけることは出来ないので、まずは条件の優先度を決めましょう。
「どう優先度を付けたらいいか、、」と悩む受験生の方は、第一弾で考えた内容を書き出して、顧みてみましょう。あなたが重要視することが見えてくるはずです。
大学の情報を集める
条件の優先度が決まったら、いよいよ大学の情報収集を始めましょう。しかし、調べることが沢山ありすぎて、「どのような情報を集めればいい?」というかたもいると思います。
下記に集める情報を例をあげますので、こちらを参考に情報収集をしてみてください。
大学情報収集時、優先をおすすめする項目
1, 立地や通学手段
2, 学費や奨学金
3, 偏差値や受験難易度
4, 受験に必要な教科
5, 大学での指導内容
「1, 立地や通学手段、生活圏」について
大学進学はいままでと生活が変わります。いま住んでいるところから引っ越して一人暮らしをしたい人や、経済的・効率的に実家から通いたい人など、様々だと思いますが、住居の場所やそこからのアクセスは重要な検討要素です。
通学手段が不便で、住居から大学が遠い場合、通学に往復で2~5時間かける場合もあります。そうなると、学習時間はもちろん、アルバイトやサークル活動などの時間も移動に取られてしまいます。
より現実的な選択をするために、大学の立地や住居の場所、交通手段を確認しましょう。
寮の有無も確認するといいでしょう。
「2, 学費や奨学金」について
学費がどれくらいなのかも出来るだけ確認しましょう。この部分は保護者の方に頼ることが多いと思いますが、あなたのためのお金になるので、しっかりと確認しておきましょう。
これを確認することで、一人暮らしの可否やアルバイトの要否など、見えてくることがあります。
学費の都合がつきにくい場合は奨学金の調査をしましょう。学校によって利用出来る奨学金が異なります。
入学後の成績次第で利用出来る奨学金もあります。例えば、学力的に余裕がある大学に進学して、他の生徒より好成績を納め、好成績の学生向けの奨学金を利用する、という考え方も出来ます。
受験生は勉強に頭を使うのを優先したいと思いますが、社会人への一歩として、現実的な問題にも向き合って行きましょう。
「3, 偏差値や受験難易度」について
受験生なら当然気にする偏差値。大学毎に平均偏差値があるので、基準として情報収集しましょう。偏差値は模試などで参考値を得ることが出来るので、受験生の間に何度か模試を受け、学習の進捗を数値で見ていきましょう。
事前に偏差値を調べておいて適宜模試を受ければ、希望校に合格出来そうか、志望校を変更する必要があるかどうか、判断することが出来ます。
偏差値だけでなく、もう少し広い視点で「受験難易度」も意識しておきましょう。
偏差値がぎりぎりの2つの大学がある場合、受験難易度が重要になります。具体的に例を上げると、受験倍率がそれにあたります。
一般的に倍率が高いと偏差値も上がりますが、校舎新調や学費変動などの要因で偏差値と釣り合わない受験倍率になる場合があります。
ある程度志望校を絞った受験生は、こういった情報を随時確認しておくのをおすすめします。
「4, 受験に必要な教科」について
受験において、必ずしも全教科の勉強が必要なわけではありません。
上位の大学では筆記試験で国数英理社の5科目が必要な場合が多いですが、そのような大学でも学部や学科によって数理の2科目だけで受験できる場合があります。
一部上位校でなければなおさら、必要な科目数が少ない場合があります。
この情報があれば、「どうしても苦手な科目があって受験できない」と思っている大学に抜け道がある可能性がありますし、逆に「この学部にどうしても合格したい」という場合に対策すべき科目が明確になります。
また特定の受験科目の大学だけ志望校に揃えれば、勉強する科目を絞ることができ、より効率的に学習を進めることが出来ます。
受験生は受験までの時間を計画的に使う必要があるので、勉強する必要が無い科目を切り捨てることも、時として必要になります。
「5, 大学での指導内容」について
当たり前のことですが、その大学、その学部で何を学ぶことができるのかをしっかり調べましょう。
基本的に大学では「専門科目」と「一般教養科目」があります。専門科目は名前の通り学部や学科毎の専門性が高い科目です。学部所属でないと単位にならない、最悪受けられない授業になるので、学びたいことと照らし合わせながら調査しましょう。
一般教養科目は取得が自由な科目ですが、専門の講師がいると他の大学では受けられない科目がある場合があります。
また「ゼミ」や「研究室」も大切です。4年生になった際、所属する場合が多いですが、より専門的な内容を学ぶ機会があります。
まとめ
収集すべき情報のリストが固まれば、調査の時間が短く済み、勉強に時間を回すことが出来ます。受験生にとって時間はとても大切です。調査は大切なことなので、適当にすませてはいけませんが、効率的に必要な情報を集めていきましょう。
一度情報を集めておけば、受験勉強で迷った時に悩みを解決するソースになったり、進路変更するときの助けになります。受験生にとって、情報は支えであり、武器になります。
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