浪人生の多い医学部受験
医学部志望者には浪人生が多い
どんな大学を目指すにしても、浪人して大学合格を目指す人は一定数いますが、医学部を目指す学生で「浪人」という選択をする人は、一般大学受験で浪人する割合より多い傾向にあります。
大学ごと異なりますが、合格者の内訳で現役生は6割を下回ることが多く、3割以上が浪人生です。さらに1浪だけでなく、2浪以上の志望者も多く、中には11浪という人もいます。
一般大学志望者の浪人割合は2~3割程度であることを考えると、医学部志望者の浪人生割合はかなり大きいと言えます。
ハードルが高いことが高い浪人率の要因
偏差値も、河合塾全統模試基準で最低でも60を取ることができなければ合格はおぼつきませんし、入学試験の問題の難易度自体も非常に高くなっています。
また、医学部に入学を希望する受験生が非常に多くなっているため、自然に入学倍率も高まっています。5倍や10倍は当たり前で、時には数百倍もの入学倍率になることがあります。
それだけ高い倍率の中、しっかりとその関門を突破していくにはやはり相当な学力が必要になってきますし、最終的には自分と相性のいい問題と当たるかどうかなどの運も関わってきます。
一年間の浪人を経ても、それだけのレベルに達しなければ、もう1年、もう1年とチャレンジの期間を長くせざるを得ませんし、その時々での運もあります。
こうした事情を鑑みると、やはり各教科とも高い完成度が求められる医学部受験において、多浪が一般的であることは納得できることでしょう。
浪人生は医学部予備校を利用するべきか
医学部合格を目指して浪人生活を送るにあたり、勉強する環境や方法を考えなければなりません。その中に「医学部予備校」という選択肢がありますが、浪人生は本当に医学部予備校を利用するべきなのでしょうか。
医学部予備校は一般的な予備校に比べれば費用は高いです。自宅で勉強を進めれば費用はかからないのに、わざわざ高いお金を払ってまで医学部予備校を利用しなくても医学部に合格できるのではないでしょうか。
結論から言えば「医学部予備校を利用するべき」
結論から言えば、医学部予備校を利用するべきでしょう。
前述の通り、高い学費がかかる医学部予備校ですが、本当に医学部に合格したいのであれば専門予備校に通うべきです。本記事ではその理由をご紹介致します。
浪人生が医学部予備校を利用すべき3つの理由
①短期間合格の可能性が高まり、結果支出が減る
自力で医学部に挑戦するより、医学部予備校を利用して受験したほうが合格の可能性は高くなります。早く合格できれば、その分受験にかかるお金が少なく済むかもしれません。
前述の通り、医学部受験は敷居が高く、何浪で合格できるかの保障はありません。そのような難しい関門に自力で挑んでも情報力で劣り、浪人を繰り返してしまいます。
浪人を繰り返す=1年分の学費を何度も支出すること、になります。例え自力受験だったとしても、生活費やテキスト代はかかりますし、模試や受験費用など、どうしても必要な支出が存在します。
さらに言えば、社会に出るのが遅れてしまい、生涯年収という視点から考えると年間で大きな損失になっていきます。大学受験は人生の過程の一つです。ここで長くモラトリアムを続けることは長い人生においてプラスとは言い切れません。
医学部予備校を利用することで、受験の期間を短く出来る可能性が高く、浪人生でいる時間とその時間を消費する時生じる金銭面でアドバンテージを取ることが出来ます。
②医学部に合格するための「正しい勉強」ができる
「正しい勉強」というのは、「医学部に合格するための勉強」をさしています。
様々なことを学び、他に生かしていくことは、人生においてとても有意義です。受験という枠にとらわれないのであれば、無駄な勉強など、どこにも存在しません。しかし、受験勉強においては別です。無駄な勉強は確かに存在します。
例えば、受験科目に物理がないのに、物理を勉強することは明らかな無駄です。これと同じように、注力しなくてもいい分野や、逆に時間をかけなければいけない分野が存在します。それを見極めて、受験で勝つための勉強をすることが「正しい勉強」です。
正しい勉強をするためには医学部予備校しか選択肢がないでしょう。独学はもちろん、一般的な予備校でも正しい勉強は難しいです。なぜなら、医学部予備校は医学部合格のための膨大な情報を持っているからです。
各医学部の出題傾向はもちろん、これまでの卒業生の傾向から個々人にあった学習方法や問題点の抽出まで、医学部に合格するためのHowToがあります。
これは医学部に限らないことですが、受験は合格しなければ意味がありません。合格する為に何をすればいいのか明確にして勉強すること、これが「正しい勉強」です。そのためには情報量が豊富な医学部予備校を利用するべきでしょう。
③学習習慣やモチベーションが維持できる
浪人生であれば、浪人を決意してから1年間、しっかり準備して来年の受験に挑みます。浪人を決意した当初はきっとやる気や熱意に溢れていることでしょう。しかし、それを1年間継続して高く維持できるでしょうか。もし今、「どうだろうか」と悩んだなら、独学での受験はやめるべきでしょう。
医学部受験は高い学力水準で競争するため、学力の伸びは実感しづらく、モチベーションアップのきっかけを得にくいものです。自力で気持ちを維持するのは1年は長く、不安に押しつぶされそうになったり、受験を軽視して手を抜いてしまうこともあるでしょう。
浪人生活は高校生活と異なり、生活を強制するものもないため、生活リズムを維持すること自体が難しいです。一般予備校でもいいので、決まった時間に寝起きして、勉強の時間を確保しつづけることが重要です。
医学部予備校であれば、周りの学生も同じ医学部をめざしているため、モチベーション維持の一助になるでしょう。
まとめ
浪人生は高校という学習基盤がなくなり、受験情報を得ることが難しくなり、生活の維持も難しくなります。現役生よりも勉強する環境維持がはるかに過酷です。
そのため、予備校という学習基盤を確保する必要があるでしょう。また、医学部の情報を多く持った医学部予備校に頼るのが、浪人を繰り返さずに短期合格する近道になります。
当校四谷メディカル医学部予備校は多浪生を含めた、浪人生のサポートに強い自信があります。浪人生活脱却を真剣に考えている方は是非ご相談ください。