親としてどうするべきか?受験生の子どもとの接し方

「受験生の親」としての考え方

初めて「受験生の親」になる方はもちろん、すでに一度上のお子様で大学受験を経験したことがある方でも、「受験生の親」としての不安や悩みの種は尽きないでしょう。
子どもとの距離感や何を話すのか、話すべきなのか、大学受験が将来に与える影響が子どもよりイメージできるために、子ども以上に心配になる方もいらっしゃるはず。

多くの保護者様と関わってきた中で少しでもお力になれるよう、「考え方」をまとめましたので、ご参考になれば幸いです。

お子さまとの関わり方

大学受験の主体はあくまで「お子さま本人」

大学受験をするのは受験をする「本人」です。代わりに受験出来るわけではなく、勉強するのも受験するのも、不安や心配を感じるのも、最終的な結果を受け止めるのも、お子さま本人です。これは念頭に置いておきましょう。
自分が育てた子どもで、親として子どもの人生に責任があることは事実ですが、親がどんなに抗っても大学受験はお子さまのものです。自分の思うように行かなくても不安を煽ったり叱ったりしてはいけません。
あくまでも、上手くいくようにサポートするように、いわば「理想の上司」のような立場で、一歩引いてフォローしていくことが肝心です。

多くの受験生が「見守ってほしい」と思っている

子どもに対して親として、また大人として、人生の先輩として、言いたいことは沢山あるでしょう。しかし、それをそのまま伝えるのは良いこととはいえません。
多くの受験生が保護者に対して、「見守っていて欲しい」と思っています。受験生は日々大きなストレスを抱えており、余裕がないお子さまも多くいらっしゃいます。その精神状態であれやこれやと感情のままに指摘されては、その指摘を受け入れられないどころか、親への嫌悪感が生まれてしまいます。

お子さまの話をしっかり聞いて、頑張りを評価する

前述の通り、親の方からあれやこれやと言い聞かせるのはお子さまにとって負担になりかねません。しかし、話す機会が生まれたなら、積極的に「話を聞いてあげましょう」。
話す機会が生まれても、親側からいろいろ言っていくのではなく、お子さまの方から話してくれることをしっかり聞いてあげましょう。
話を聞く際、「でも」「だって」と口を挟まず、話を最後まできちんと聞きましょう。話を聞くだけでもお子さまは安心しますし、「わかってくれている」と思ってくれるでしょう。
また、頑張っていることや結果をプラスに捉えて評価しましょう。お子さまは頑張っています。それを信じて肯定的に捉えてください。

アドバイスや指摘は必ず本人の許可を得てからする

お子さまの話を最後まで聞いた上で、アドバイスしてあげたいことや指摘したいことが生じることがあると思います。そのときは必ず、「今の話聞いて、アドバイスしたいことがあるけど、話してもいい?」と確認しましょう。確認して、聞く姿勢を作ってくれたら伝えたいことを話しましょう。
これはカウンセリングの手法を元にした手順で、この手順で話す内容は本人の耳にしっかり入ります。
この時、言いたいことを全て言うよりは、頑張るきっかけになるような話や間違っている所を端的に伝えるのがいいでしょう。ただ、強要するのではなく、「こういう考え方がある」と提案するのが望ましいです。お子さまももう大人です。自分で考えることができますし、間違っていることは間違っている、良いものは良いと判断することができます。

受験との関わり方


大学受験の主体はあくまでも受験生本人ですが、保護者としてできることややるべきことがあります。子どもの心配に傾けるエネルギーを、大学受験成功に実質的に効果を上げることへ注いでいきましょう。

受験の内容について詳しく調べる

昨今、センター試験が廃止されたりと、受験制度は大きく変化しています。
お子さまが受験する年に、大学受験がどうなっているのかを知らないことは保護者としていいとは言えません。必ず調査して、しっかり理解しておきましょう。

調べなければならないのは、保護者として受験を知っておくことが必須であることも理由ですが、何よりもお子さまとの関係性に影響するからです。
何も知らない人が自分のやっていることに急に口出ししてきて、いい気持ちになる人はいないでしょう。受験について理解していることで、お子さまからの信頼にも繋がり、相談相手になるなど、コミュニケーション機会も生まれてきます。

昨年とどう変わっていて、どんな準備が必要なのかをしっかり調べておきましょう。

受験のスケジュールを確認する

調査と重複しますが、全ての日程を確認しておきましょう。
模試の時期や共通テストの日程、前期・後期のおおよその試験期間など、年間通してスケジュールを知っておくといいでしょう。
お子さまがどういう時期なのかわかりますし、親としてしなければならないことも見えてきます。

校外での試験への交通手段や宿泊施設の確認・確保

特に前期・後期試験のあたりで重要になる、保護者としての仕事です。受験生に任せる方もいますが、大切な時期に問題が起きないよう、親が手助けしてあげるのがいいでしょう。
自宅から遠い大学を受験する場合、試験前日に大学付近の宿泊施設へ移動し、一泊してから望む方が当日焦らず、疲れずに済みます。交通手段を確認して宿泊施設を確保し、お子さまとスケジュールを共有するのがいいでしょう。

費用や手続きの確認

大学受験にはお金がかかることが多くあります。模試などの受験料はもちろん、大学受験にもお金がかかりますし、移動や宿泊にもお金がかかります。またそれに手続きが必要な場合もあります。
お子さまの将来の為に重要なことなので、確実にサポートしていきたいところです。

まとめ

親御様も受験での精神的負担は大きいです。しかし、繰り返しになりますが、受験するのはお子さま本人です。子どもを信頼して、必要なことを必要な時にしてあげるようにしましょう。温かく見守ることが肝心です。
日々の健康管理を含め、「サポートする」姿勢で望んでいただければ幸いです。

医学部受験にお悩みの親御様がいらっしゃれば、是非四谷メディカルへご相談ください。お子さまだけではなく、受験生を持つ親御様のご負担もよくよく理解しております。医学部受験への悩みやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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