これから始める大学受験の準備【第1弾:大学に求めるものを考える】

この記事を読んでいる方が高校何年生なのか、はたまた中学生や社会人、浪人生なのかわかりません。しかし、受験をスタートする上で事前にやるべき準備はすべての受験生で共通しています。
その半面、受験のスタートラインは受験生それぞれで、平等なスタートをするわけではありません。中学生時代から大学受験を意識している人と、高3になってから大学受験をする人では準備期間が大きく異なります。単純な勉強期間が短いことが大きなハンディキャップになります。

しかし、準備をしっかりして受験対策を始めれば、受験生になってからの時間的ハンディキャップを埋めることも可能です。
今回は受験準備において最も重要な準備をご紹介いたします。

まずは大学に何を求めるのか、目的を明確にしましょう

目的・ゴール
大学は将来への一歩、人生の通過点でしかありません。大学で何がしたいのか、何が必要なのかを将来を見据えて受験先を選定する必要があります。
受験生は考えることが多いですが、このタイミングで将来のことまで考えておかないと、後で後悔するかもしれません。漠然としていてもいいので、やりたいことや大学に望むことを考えましょう。

大学に何を求めるかを受験生序盤で考えておけば、学力が思うように伸びなかった場合の進路変更や、複数校受験する際の力の配分など、容易に答えが出るようになります。

下記の内容を参考に、受験生であるあなたが大学・大学生活に何を望むのか、考えてみてください。

将来専門的な職業に就きたいなら、少しでも関連する大学・学部・学科で学ぶことを目的にする

大学とひとくくりにしても、様々な大学があり、さらにその中には様々な学部や学科があります。選ぶ大学・学部・学科によって、学べることが大きく異なります。
将来就きたい職業ややりたいことがあるのであれば、その仕事で必要とされる技術や知識を少しでも学べる学校を選ぶべきです。

仮にFランと言われるような大学であっても、専門的な知識を学ぶことが出来れば、就職活動において大きなメリットを得ることが出来ます。
例えばエンジニア。2000年代は技術確変が進み、エンジニアの需要が高まっています。企業によっては「即戦力で無くても、ある程度知識があれば自社で育てる」という方針の下で新卒採用をしている企業が多くあります。
「ある程度の知識」というのは、学部・学科名でアピールできる項目です。ネットワーク系であれば情報学科などがこれにあたります。「学部・学科名を得ること」も、立派な目的になります。

医師や教師、弁護士など、専門性の高い分野は、該当する学部のある学校でなければ得られないことが沢山あります。逆にそのような学部を出ていなければその職業に就く道筋が無い、もしくは困難になります。
専門職を目標にしている人は理想の仕事という目的を達成する手段として、大学を考えましょう。

大企業や有名企業に就職するのであれば、有名大学卒の称号を目的にする

大企業や有名企業に就職
単純な話ですが、上位の大学を卒業していれば、就職の可能性は広がります。「学歴社会だから」というだけではなく、「有名大学卒」というのはあなた自身の価値を多く証明してくれるツールになります。

学習する方法や習慣、努力を理解している証明になる

有名大学に合格した時点で、「受験戦争を勝ち抜いた」ということを意味します。そこには計画的に学習を進めて、一定ラインの目標を達成した事実が存在します。
社会に出てからも勉強は必要になりますし、目標達成の為に努力しなければならない場面は多々存在します。そのような場面で、「私は学習することも出来るし、目標を達成することも出来る。少なくともその可能性があることを証明している」というアピールができます。
当然、そのような人材を欲する企業は多く、乗り越えたハードルである大学偏差値が高いほど、その期待値は高まります。

仕事を覚えることが出来るという期待値を示せる

勉強時間が無限にある状態であれば、誰でも有名校に合格できるかと言えば、それはNOです。教科による向き不向きや、自頭の良し悪しがあります。
学習定着率が悪ければ、より計画的に学習を進めなければ、学習定着率がいい人には追い付けません。
つまり、高学歴であれば、「自頭や定着率がよさそう」というイメージを他者与えることが出来ます。
泥臭く勉強して進学したとしても、他人からみたらそう見えるので、就職活動などで良い印象を与えやすくなります。

OB/OGからの印象がよく、有利な場面もある

企業の採用担当者も人間なので、後輩に対してポジティブなイメージを持ってくれるものです。採用者自身だけでなく、同僚にあなたと同じ大学出身者がいれば、印象はプラスに働きます。
大企業や有名ベンチャー企業には有名校出身者が少なからずいるため、就職で有利になるのは明らかです。

「学歴社会」とはこのような側面から、なるようにしてなったといえます。人間能力の判断材料はコミュニケーションだけでは不足してしまい、こういった情報を利用することも必要になってしまうのです。
多くの人を採用する大企業ならばなおさら、学歴という事実で線引きが必要になるのでしょう。

やりたいことや立地環境などを目的にする

「音楽活動をしたいが、最低限大学を卒業しておきたい」といった考えも大切な検討材料です。ここでは音楽活動を例に上げます。
音楽で食べていくのであれば、以下のような判断軸で大学を選定出来るかもしれません。
・演奏機会を確保出来るように都心へのアクセスが容易
・音楽活動やアルバイトに時間がさけるくらい単位取得が容易
・音楽基礎を幅広く学べる学部や学科がある
・音楽を売り込めるようにマーケティング手法学ぶことが出来る
・企業やレーベル、楽団から声がかかってプロになった事例がある
・学園祭やコンテストなどで出演機会がある

このような選定条件を書き出していけば、その条件を満たすことがあなたの大学の目的になると思います。
学歴も大切なことですが、とりあえず卒業資格を取って就職の可能性を保持しつつ、やりたいことに挑戦することも素敵な大学の利用方法です。

まとめ

受験生になった時に、既に大学進学の目的を持っているはずです。「とりあえず大学行っとく」というのも目的です。そこにしっかり肉付けをして、理想の大学を探しましょう。
この過程を踏んでいるかどうかで、学習のモチベーションや計画が大きく変化します。考え無しに勉強を始めるのではなく、目的や目標、大学に求めるものを明確にしましょう。

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