医学部受験で小論文・面接試験が課される「真」の理由①

あらゆる試験の中で今や国内最難関と言って間違いない医学部入試の最後に立ちはだかる巨大な壁、それが小論文・面接試験である。しかしその重要性に気付かず、何となくこれらの試験を受けてしまい、それまでの努力が水泡に帰すケースは例年後を絶たない。それではこれらの試験の一方若しくは両方が、決まって医学部入試で課される理由についてまずは考えてみたいと思う。

国公立医学大を目指すなら1月下旬には対策を完了する

「対策」等と言った高尚な次元ではなく、ただ小論文・面接試験が実施されるだけで、医学部受験生の負担は大幅に増大する。
国公立大の特に前期日程の場合、小論文が課されるケースは一見すると少数ではあるが、実は出願時に志望理由の提出を要求する所が近年はかなり多くなっている。勿論文字数は長短様々ではあるが、小論文の心得もなくただ力技で記入欄を埋める様な書き方をしたのでは、評価が大きく下がる事だけは紛れもない事実と言える。
もっとも事前提出の志望理由書自体に配点はない(実はこの「配点なし」こそがかなり危険な評価項目ではあるのだが、それについては別の機会に詳しく述べていきたいと思うが、あったとしても微々たるものである事が多くなっているが、ハイレベルな競争が繰り広げられる医学部入試においては僅かな点数であっても大切にしなければならない事は言うまでもない。
従って国公立大医学部の合格を真剣に目指すのであれば、遅くとも出願時期に相当する、受験の年の1月下旬には小論文を作成する能力が具わっている事が必須であると言える。

2次試験の負担

2泊必要になることも珍しくない

続いて国公立大の面接試験は、2次試験の学科試験と連続して課されるケースが殆どであるが、医学部の場合ただでさえ2次試験であっても多くの科目の学科試験が長時間に亘って課される為、終日面接試験を実施する日が別日で用意されている所も多い。
また学科試験終了後に面接試験を課す場合も、面接の順番が早い人は面接試験そのものが開始されてから間もない、午後1時半位には解放されるケースもある反面、不幸にして順番が遅いと午後6時過ぎにやっと解放される事も少なくない上に、事前に面接試験の受験の順番が分かる事は稀である為、自宅から離れた地域の医学部を受験する場合は、結局もう1日宿泊せねばならなくなる事も珍しくはないであろう。

私立医大の受験数を減らさざるを得ないことも

この為面接・実技等のない一般的な学部の2次試験を受験する場合と比べて1日多く日程を確保する必要がある事を覚悟せねばならないが、他の学部・学科の場合2月下旬から3月上旬にかけて有力な私大の入試は余り実施されておらず、従って2次試験の受験に1日多く要するとしても問題を生じるケースは少ないのに対して、近年の私立医学部は所謂2期・後期試験を盛んに実施しているので、地方の国公立医学部の近辺から、私立医学部の1次試験が盛んに実施されている首都圏等の都市部に戻るのが1日遅れる事で受験校が1校減ってしまう事も、最終的には受験年度のカレンダー次第ではあるものの十分にあり得る。
この様に単に受験科目の多さだけではなく、国公立医学部の受験には思いがけない負担も伴うのである。そうであればこそ、国公立医学部を受験し、真剣に最終合格を目指すからには小論文・面接試験の対策も含めて早期から万全の対策を講じる事が不可欠であると言えよう。(続く)

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