東京女子医科大学医学部の受験情報(入試傾向、対策ポイントなど)

東京女子医科大学医学部の項目別受験情報


2020 年度 募集要項


 

 

募集人員 出願期間(必着) 試験日 1次 2次
一般(1期) 75名 20’12/24~21’1/ 17 21’1/23 21’2/4 or 2/5

 

志願者数(人)


 

2019 1661
2018 1377
2017 1441

医師国家試験合格率


 

2019 89.3%
2018 92.2%
2017 89.8%

2020 年度 医師国家試験合格率(新卒)


 

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
106 106 98 92.5%

現役浪人比率


 

※原則⼊学者による⽐率 (現浪⽐に関して合格者データ換算は 2019昭和、2018⽇⼤ 2017⽇⼤)

 

●選抜者基準

医師を生涯続けるという強い意志を持ち、幅広い視野を身につけ、自ら能力を高め、問題を解決していこうとする意欲に燃えた向学者で、以下のような人材を求めます。

【医学部が求める入学者像】

1.きわめて誠実で慈しむ心を持つ人
2.礼節をわきまえ、情操豊かな人
3.独立心に富み、自ら医師となる堅い決意を持つ人
4.医師として活動するために適した心身ともに健康な人

 

東京女子医科大学医学部の傾向と分析


 

英語

例年長文問題が4問出題される。文法問題は出題されないが、大問1の中に下線部の和訳と自由英作文の問題が出題される。読解問題は表やグラフを読み取る問題が出題されるが,落ち着いて読めば、容易に正解を導きだせるだろう。しかし試験時間60分の割には読む量が多いので、速読の練習を大いにやる必要があるであろう。和訳は文法を意識して,正しい日本語で書けるように練習するべきである。
自由英作文の問題の対策は文法力を高め、普段から多くの英文を書く練習を積むべきである。又25語程度で書くという指示なので、要領よく簡潔に書く練習をしなければならない。

数学

出題傾向

15 年以上前から制限時間60 分で、大問4 問に解答するという方式が続いている。全問記述式である。
基本的に問題文が短く、一見して易しそうという印象を受ける。問題自体は標準的な難易度であり、誘導がほとんどないため自分で論理を組み立てて答えなければならず、実際に解いてみると難しく感じることもあるかもしれない。
自分の考えを記述するという都合上、記述に慣れていないと時間は不足気味になるが、数学が得意な受験生と、答えを出すだけでよいと考えている不誠実な受験生にとっては時間は余りがちになるだろう。

分野的には、解析的分野にやや偏っている以外にこれといった傾向は見られないが、全体として整数に絡んだ問題がよく出題されているという印象を受ける。整数に関する問題については、流れ作業で解けるようなものはほとんどなく、ある程度解法を判断する力が必要になる(20 年第4 問の不等式の自然数解、18 年第4 問の方程式の整数解、17年第3 問の方程式の自然数解など)。

対策

誘導がない記述式試験なので、生半可な学習では合格にはまったく届かない。安易な解法暗記や公式暗記に頼らず、腰を据えて数学に対峙するのが大切である。普段から、なぜこの解法で解けるのか、よく似た問題なのに他の解法を適用していないのはなぜなのかなど、自問自答しながら勉強を進めていく必要がある。そのような姿勢があれば、『チャート式数学(黄色)』や『1 対1 対応の演習』などの標準的な問題集で十分対応できる内容である。

逆に言えば、自答する習慣がなく解法の丸暗記に走るなら、どんなに難しい問題集をこなしたとしてもまったく歯が立たないだろう。本学の数学に必要なのは特殊な場合にだけうまく通用するテクニックの習得ではない。一般の場合に対応できる能力と、一般から外れた場合にも泥臭い方法でアプローチできる精神である。

物理

出題傾向

制限時間は2 科目で120 分、大問3 問構成である。近年では、力学・電磁気から1 題ずつ、他の分野の熱、波、原子から1 題という構成であることが多い。熱に関する問題がやや多い傾向にあるが、基本的には全分野から満遍なく出題されている。グラフを描かせる問題や論述問題が毎年出題されているのが特徴的である。

問題数自体は多いが、すぐに答えを出せるような問題、またはよく練習しているような問題がその多くを占めるため、解答には時間はかからない。と思いきや、突如として難しい問題や計算量の多い問題が出題され、困惑することもしばしばである。
大問の中で問題が繋がっており、最初のほうでミスをすると芋蔓式に大量失点をしてしまう。このように、医学部の問題というよりも、国公立大学の問題に近い。

対策

問題自体は基本的であるので、『良問の風』のような基本的な問題集で、ほとんどの問題に対応できるだろう。記述を厭わず練習しよう。基本的な知識をつけたら『重要問題集』のような、長文の問題が掲載されている問題集に取り組もう。グラフの描画問題や論述問題にも果敢にチャレンジすることを忘れてはならない。

熱サイクルの描画に関しては、慣れていないと意外と時間がかかるものである。市販の問題集にはサイクルは問題文中に描いてあることが多いのだが、文章を読み取って自分で描けるように訓練しておこう。
これらの練習さえ怠らなければ、難問が突如出題された場合を除いて、満点も十分狙える。手早く解き切って、化学や生物に残りの時間をかけよう。

 

化学

出題傾向

制限時間は2 科目で120 分、概ね20 問弱の小問にマークシート形式で解答し、残りは大問3~4 問程度にほぼ答のみで解答するという構成である。計算問題よりも知識問題の割合が大きく、問題数の割には時間的に余裕がある。
小問集合の多くは知識問題であるが、その大部分を占めるのは正誤問題であり、確実な知識がないと解答できない。
計算問題の他にはグラフを選ぶ問題が出題されることもある。過去問とほとんど同じ問題が出題されることも多い。
大問は医学部らしく有機化学の比重が高めである。その中でも特に構造決定や、糖、アミノ酸などの天然物に関する問題がよく出題される印象が強い。

以前は基本的な問題が多かったが、19 年は大部分の受験生が知らないであろう標準電極電位についての読解問題が出題された。傾向が変わった可能性もあるので、注意を要する。

対策

小問集合では幅広い範囲から出題されるため、曖昧な分野を作らないようにすることが大切である。『セミナー化学』や『エクセル化学』といった基本的な問題集で、網羅的な知識を付けておきたい。また、正誤問題には微妙な選択肢が含まれることがあり、選びづらいものもある。このような問題は深追いしないようにしよう。

大問の多くは基本的であって、失点は避けたい。『重要問題集』や『化学頻出!スタンダード問題230 選』などの参考書を一冊選び、十分練習をしておこう。有機化学が終わりのほうにあるからといって手薄にならないように、あらかじめ「何月までにやりきる」などの目標を立ててから取り組もう。
過去の問題が少し形を変えただけの出題や、過去問を解いていると有利になるような出題も目立つ。過去問も忘れずに解いておこう。

小論文

〇2019年度

母親が「遺伝性乳がん」の疑いの診断があった際、母親とあなたが遺伝子検査を受けるときの是非を述べる
800字 60分 (適性試験込み)

〇2018年度

一般卵子凍結に対して賛成、反対、どちらでもない のどれかの立場で述べる
800字 60分 (適性試験込み)

〇2017年度

子宮頸がんワクチン接種について賛成、反対、どちらでもないの立場で述べる
800字 60分 (適性試験込み)

傾向:女子医の場合、小論文のほかに適性試験と合わせて60分なので、時間配分を気にしながら取り組むことは必須。適性試験に夢中になりすぎて、小論文に取り組む時間がほとんどなくなってしまったという悲劇はけっこうな数に上るので要注意。小論の内容的には社会常識的範囲で自分の意見を素直に論理的に述べていけばよい。 内容が禁忌ワードを使用していたり、反社会的な内容であったり、著しく支離滅裂な内容でない限りは完成度はそれほど心配しなくてもよい。

面接

スタイル 個人面接
面接官 3人
所要時間 15分

ここ最近の女子医の面接は絵を見せられてセリフを考えたり、状況を自分なりに想起して説明したりするMMI的なその場で考えさせて答えさせる項目が加わっている。建学の精神は当然のこと、本学のカリキュラム内容はしっかり目を通し、自分で説明できるレベルにまで熟知しておくことが望ましい。志望理由書と自己評価書は面接で使用されるケースも多いので、面接で聞かれてもよい内容であるかチェックし、むしろ興味を持たれ面接で聞いてほしい内容を誘導目的で織り込むことも有効である。本来ならば志望理由書と自己評価書を記載する前にどういう風に書くか、専門家に相談して進めるのが理想である。また女子医の面接だからといって調子に乗ってフェミニズム的すぎたり、ウーマンリブすぎる返答は逆にNG。あくまでも客観性と公共性を持った視点の返答が求められている。

質問内容

  • 志望理由(医師・本学)
  • 併願校は
  • 本学の建学の精神
  • 入試での女子差別のニュースについてどうおもったのか
  • 長所と短所
  • 大学に入ってやりたいこと
  • ティーカップを割ってしまった場面の絵をみて、自分ならどうするか
  • 多浪した原因はなにか
  • これまで女子高だったがまた女子大でいいのか
  • 女性医師のデメリットと改善方法
  • 女子高の良い点悪い点
  • 本学の創始者
  • 本学のチュートリアル教育について知っていること
  • 家族について、周りに医療関係者はいるか
  • 気になるニュース、医療ニュース
  • 自己評価書の内容
  • 車に乗った男性が水たまりの泥水を女性にはねてしまった絵をみて、女性のセリフを答える
  • 将来進みたい科
  • 将来の仕事と家庭の両立
  • 皆勤だった理由・欠席が多い理由

 

解答速報はこちら

 

四谷メディカル独自の解説動画!


2020年の数学は2019年よりやや難化傾向にあるが、典型的な女子医大らしい出題であった。
問題文を数式化することが大切である。

まず分野を跨ぐ融合問題は、それぞれが示す範囲を基に解答していくと良いし基本対称式を用いる問題の難易度は高くなく、完全解答したい問題である。
問題を解く上で一番重要なポイントとなるのが問題から数式を作り出すことであり、それが出来ないと問題を解くことはできない。
数列からの出題もあり、この単元は苦手とする受験生が多いが、出題パターンは多くないので、得点源にしていきたい。
指数関数の記述問題も出題あり回答に苦労した学生が多いかと思われる。
解き方をコツ知りたい方はこちらの動画を御覧下さい。

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