社会人から医師へ転職!おすすめの大学/医学部は?

医療業界には、他業種で社会人経験を積んでから医学部に入り直した医師が意外に多く存在するのをご存じですか?
「社会に出てから、医者になりたいと思った」「医師になる夢をあきらめきれなかった」
様々な理由から医師を目指し、医学部受験に挑戦し、実際に医師になるところまで到達している方たちがいます。

あなたが社会人で、これから医師になりたいと考えているのであれば、漠然と悩む前に具体的な計画や方向性を立てて、そのあとに計画が現実的かどうかを考えるのがいいでしょう。

本記事では社会人が医学部を受験する際の選択肢と、受験先の選定基準について紹介します。

お金や現職について悩んでいる方は

こちらに医学部受験にかかる費用の解説や、仕事を辞めるメリット・デメリットを紹介しています。ご参考ください。

社会人の医学部受験に必要なこと

社会人の医学部受験は2種類

社会人が医学部を受験する際、受験方法の選択肢は2つ。「再受験」か「編入」かになります。それぞれの受験方法について解説します。

①再受験

「再受験」とは、大学を在学中、または大学卒業後に一般企業に就職をしてから、改めて大学を受け直す人のことです。再受験者はここ10年で急増しており、年間4万人近くが再受験者だと言われています。

今の時代、高校生が大学受験する際、「大学に進むこと」こそが目的になっており、その先のキャリアや目標を見据えず、進学先を決定することが多いです。
それゆえに大学生になってから、または社会人になってから社会に触れて考えが変わる人も多く、再受験が増えていると考えられます。
また、若い世代の間で資格や免許が必要な職種に人気が高まっており、その中でも一生働けて、収入もステータスもいい医者を目指す人が増えていることが影響しているといわれています。

社会人が医学部再受験する際の壁は「時間」

医学部受験の場合、正規入学でも2浪3浪人など多浪の人は珍しくありません。そういう意味では、現役だろうと浪人だろうと再受験だろうと、医学部受験においては再受験であることは大きな足枷にはならないでしょう。
また、社会人の場合は社会経験が医療現場で生かされるケースも少なくないため、再受験者を歓迎する医学部もあります。

ただし、どうしても勉強時間・勉強量で差がつきます。
社会人再受験者は、医学部受験に集中できる一般の受験生と違い、仕事の時間や家庭の時間があり、勉強だけしていればいいわけではありません。

スタート時の学力に左右されますが、一般的に医学部に合格するには国公立で2000時間、私立でも1000時間は勉強する必要があるといわれます。
社会人は受験勉強にブランクがありますし、その上時間的に制約があり、年齢的に集中力・記憶力が衰えているなど不利なことも多いため、再受験を受けるには予備校などを上手に利用しながら、効率よく勉強することが重要となります。

現役生より優遇されることはない

残念ながら全ての医学部が再受験生を歓迎しているわけではありません。
大学側が明言しているところではありませんが、基本的に現役生や浪人生より再受験者を積極的に採用する医学部はありません。
医者は一人前になるまで最低10年はかかるといわれる職業ですから、体力・学力が高くて長く医者として働けるという意味では若い受験生のほうが有利といわざるをえません。

安心してもらいたいのは、だからといって再受験者が弾かれるわけではありません。現役生にも再受験者にも等しくチャンスがあります。根本的な扱いの違いはありません。
強い意思、しっかりとした計画、十分な勉強時間が確保出来れば、社会人の再受験でも成功の可能性は十分にあります。

②編入

医学部への入学方法として、近年は「医学部編入」が注目されています。
再受験とは異なる点が多く存在するので、その違いを解説していきます。
編入学を利用すれば、どの大学でも受験できるのか?
残念ながら、再受験とは異なり、全ての大学が選択肢に入るわけではありません。
医学部に編入するには、実施している大学の医学部に、編入学試験の申込みをする必要があります。
編入学試験を実施するのかどうか、またその内容は、年度ごとに変わるため、事前に問い合わせたり、ホームページやパンフレットで確認しましょう。

再受験と医学部編入の違いは?

■試験科目がやや少ない
編入試験で一般的なのは、英語・数学・化学・物理・生物です。この中から、「英語+生命学」や「英語+数学+理科」などと言った組み合わせで出題されます。
場合によっては苦手科目を避けることも出来ますし、傾向をしっかり抑えれば短い勉強時間で十分な点数を取ることができるでしょう。

■大学を卒業または卒業見込みの人など条件がある
医学部編入試験が受けられるのは「4年制大学を卒業した人」もしくは「大学を卒業見込みの人」のみです。学士の資格保有者が対象となっています。しかし、一部の大学では学士でなくとも受験が可能です。

■競争率が高い
編入試験の一番の問題点は「競争率の高さ」です。そもそも枠が少ないのに加え、人気大学だと受験者も増えます。倍率50倍などということもあるようです。

編入試験について詳しく知りたい方は

こちらで編入試験についてより詳しく解説しています。ご参考ください。

医学部に編入するには?条件や方法を紹介

社会人に狙い目の大学は?


社会人の受験者に対して寛容な大学は多くあります。
もちろん大学側が「社会人歓迎しています」と明言している例はほぼないですが、試験や合否判断の傾向から推察することが可能です。

①学科試験の点数に比重を置いている大学

学科試験の点数で判断している大学。年齢ではなく純粋な学力のみを見ているので、社会人であっても受験しやすいといえます。
勉強時間が確保しにくい社会人にとって点数を上げることは容易ではないものの、裏を返せば「高得点をとればいい」のですから、計画的・効率的に勉強することが出来れば、合格の可能性が高い大学といえるでしょう。

②人柄を重視している大学

学科試験の点数が取れていることが前提ではありますが、社会人としての経験が医師を目指すのに足ると判断されれば、年齢が高くても合格の可能性があります。
これは調査が難しいものの、口コミ情報を収集すれば傾向が見えてくるはずです。

社会人であっても医師へ転職できる

ここまでで解説したように、社会人であっても医学部入学への道は確実に存在しており、努力次第でキャリアチェンジが可能です。

まずは計画と相談が大切

しかし、社会人は自身や家族の生活に責任が伴います。
医学部に入学してから医師として収入を得るためには最短でも10年近く勉強する期間が必要となり、その期間は勿論、医学部に合格するまでの収入や生活に目途を立てなければなりません。貯金も必要になってくるでしょう。(参考ページ)
まずは計画を立ててみたり、家族と相談してみるところから始めましょう。

プロの視点が必要なら四谷メディカル医学部予備校へご相談を

大学受験は毎年度状況が変わっており、計画の立て方や勉強の仕方、合格に必要な学力も変化しています。
社会人の間に起きた変化についていくためにはどうしてもプロの視点が必要になるでしょう。
受験するか悩んでいる方も、医学部受験を決意された方も、ご相談は無料で受け付けておりますので、四谷メディカル医学部予備校へご相談ください。

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